先日、無印良品 板橋南町22店で開催された「つながる市(今回は“つにゃがる市”)」に、板橋ねこ連絡協議会の一員として参加してきました。


このイベントは、地域で活動している人たちがブースを出展し、来場者とつながりながら地域の取り組みを知ってもらう機会となっており、今回は“保護猫”をテーマに、私も「里親募集」のブースのお手伝いをさせていただきました。
🔵保護猫の現場から伝えたいこと
ブースでは、板橋区内で長年保護猫活動を続けている「キャッツイントーキョー」さんが保護している猫たちの写真やプロフィール、QRコードを掲示。猫の名前・年齢・性格などがわかるよう工夫されており、興味を持ってくださった方が多くいらっしゃいました。

印象的だったのは、
「猫は好きだけど、今の住まいがペット不可で…」
「保護猫と出会うきっかけがなくて、今回初めて知れた」
「近所で一人暮らしの方が入院してしまって、その飼い猫が心配で…」
といった、生活の中で“猫と暮らすこと”を真剣に考えている方の声を多く聞けたことです。
なお、「キャッツイントーキョー」さんでは、猫のストレスや感染リスクを考慮し、現地で猫を連れてくる形式の譲渡会は行っていません。その代わり、丁寧に写真と情報を掲示し、じっくりと考えてもらう仕組みにしています。猫へのやさしさが感じられる対応です。
🔵保護猫の現状と、地域の課題
実際のところ、保護猫の数は多く、預かり手が足りないという切実な状況も聞かれました。
「保護したい猫がいるけれど、場所も人手も足りない」
そんな現場の声を前に、まずは1匹でも多く、里親になってくださる方を増やすことが急務です。
板橋区では「ワンニャンバンク」制度もあり、保護された犬猫の情報を掲載して、譲渡希望者とつなぐ仕組みがあります。また、区内には保護猫カフェも複数あり、猫との出会いのきっかけをつくる場所が少しずつ増えてきています。

🔵命と暮らしをつなぐ「地域の仕組み」
今回のイベントでは、単なる“猫グッズ販売”や“可愛い展示”にとどまらず、(梅香亭さんのイベントオリジナルの和菓子もとても美味しかったです!!)

命のバトンをつなぐために、地域の人と人とをどうつなげるか、
そんな問いが浮かびました。
例えば、「一人暮らしの方が入院して、猫が取り残された」といった事態。
これも、ペットと暮らす人の“もしも”を考える仕組みが、地域に必要であることを教えてくれます。
飼い主の高齢化、孤立、生活の変化…こうした課題の中で、ペットの命が置き去りにされないよう、社会全体で支える仕組みづくりが求められています。
🔵最後に:イベントを終えて
この日ご一緒させていただいた、板橋ねこ連絡協議会の皆さんやボランティアの皆さんの、あたたかな想いと行動力に、私自身もたくさんの学びと気づきをいただきました。
「猫を飼う」ということは、「命と暮らす」こと。
そんな当たり前のことを、地域全体で考えるきっかけになるような取り組みが、もっと広がっていけばと思います。
ご興味ある方は、ぜひワンニャンバンクや保護猫カフェ、保護猫活動を支援している団体の情報をのぞいてみてくださいね。
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