板橋区富士見町にある「にっこりキッチン」を訪問しました。
この場所は、月2回の子ども食堂をはじめ、一人暮らしの高齢者の居場所づくり、学習支援、公文式教材を活用した学びの場、そしてヤングケアラーの啓発活動まで、幅広い取り組みを地域に根ざして続けています。
代表の小池妙子さんは、長年教育の現場に立ち、81歳で板橋に戻られてからこの「にっこりキッチン」をスタート。現在7年目を迎えています。
まさに“目の前の困りごとに対して、できることをやる”という行動力に溢れる方で、お話を伺うだけでエネルギーをもらいました。

🍱こだわりの手づくり弁当
訪問日は、ちょうど子ども食堂の日。
多くのボランティアの皆さんが、手際よくお弁当を準備していました。5品のお惣菜と果物が入ったお弁当は、とても美味しく、栄養バランスもバッチリ。
この日はなんと約80食を提供されたそうです。
夕方になると、保育園帰りの親子、一人暮らしの高齢者の方などが次々と訪れていました。
「帰りにあたたかいお弁当があると、本当に心が軽くなる」
そんな保護者の声には、私自身も強く共感。私も2つ購入し、夕方の時間に少し余裕を持つことができました。

📚学びと居場所、そしてケアを届ける場所
活動は食事提供だけにとどまりません。
別室では、子どもたちが真剣に机に向かって勉強していました。学習支援には公文教材を活用しており、継続的な学びの場になっています。
小池さんご自身が指導する高齢者の体操教室(すこやかヘルスふじみ)もあり、なんと著書まで出版されているとのこと!

さらに、小池さんが子ども食堂を運営するなかで気づいたのが「ヤングケアラー」の存在。
現在は、寸劇形式での啓発プログラムを区内の小中学校へ届ける活動もされています。
🎤地域で支え合う仕組みの大切さ
「居場所」「学び」「食」「支援」——それぞれを切り離すのではなく、ひとつの場でつながることの意味。
その意義を「ほっこりキッチン」は教えてくれました。
高齢者も、子育て中の方も、子どもたちも、誰もが気軽に立ち寄れる場所。
小池さんの生き方そのものが、地域福祉の可能性を体現しているように感じます。
私もこうした「人と人がつながる仕組み」を広げていけるよう取り組んでいきたいと思います。
小池さん、そしてボランティアの皆さま、温かい時間を本当にありがとうございました!
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