所属する学びの多様化議連で横須賀市で活動する一般社団法人「sukasuka-ippo(スカスカいっぽ)」を視察しました。

https://www.sukasuka-ippo.com/
この団体は、障害のある子どもとその保護者が地域の中で自然に暮らし、支え合える社会を目指して、当事者の母親たちが立ち上げた地域密着型の取り組みです。
代表の五本木さんのお話からは、ご自身のお子さんが障害をもって生まれた経験から、情報不足や孤立感、偏見との葛藤のなかで、仲間と支え合いながら一歩ずつ前に進んできたことが語られました。
「自分の子どもが幸せそうなのに、自分が障害に対して偏見を持っていた」との言葉が印象的でした。

活動の原点は、療育センターと地域の幼稚園に並行通園した経験や、当事者の親たち同士で「ひまわり通信」を発行するなど、情報の共有とつながりの必要性から始まりました。2017年には法人化し、「欲しい支援がなければ自分たちで作る」という思いで、以下のような事業を展開しています。
• インクルーシブな放課後児童クラブ・一時預かり
• 美容室に通いづらいお子さん向けの「障害児対応美容デー」
• 生活困窮世帯への学習支援と軽食提供(市委託+地域企業の支援)
• 地域企業と連携した障害のある若者向けの職業体験・就労支援(中高生の放課後デイ)
• 保護者の就労支援(テレワークマッチング・法人設立支援)

特に印象的だったのは「インクルーシブな地域づくり」という視点です。
子どもたちの育ちの場を“区別しない”ことにこだわり、日常生活の中で互いの違いを知り、認め合う関係性を築いています。支援の現場においても「叩いたらダメ」ではなく「どうしたの?」と背景を理解する保育のあり方が徹底されており、“心の育ち”に重点が置かれていました。
また、横須賀商工会議所と連携し、障害のある若者が社会的マナーや実務スキルを身につけ、地域企業での職業体験につなげる仕組みも整備されています。単なる福祉支援にとどまらず、“地域の一員として生きる力”を育てる挑戦をされていました。
この取り組みは、障害児家庭に限らず、誰にとっても「自分らしく生きられる地域社会とは何か」を問い直すきっかけとなります。板橋区でも、保護者のエンパワーメントや、当事者発信による地域共生の仕組みづくりに活かしていきたい視察となりました。
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