2025年02月12日

子どもの遊び推進プロジェクト報告会に参加しました。

 

東京都の子どもの遊び推進プロジェクトの成果報告会が開催され、合計11団体の方々からの報告を聞くことができました。

本当に今の子どもたちにとってプレーパークの必要性を改めて感じたのと、遊びの重要性をもっともっと保護者にも知ってもらいたいと強く感じました。

 

1. 子どもの遊びとその意義

子どもにとって「自分で想像し、やってみること」は成長に欠かせない要素です。しかし、遊びの重要性が十分に認識されておらず、環境整備が進んでいない現状があります。

2024年2月には「子ども政策連絡室世界会議」が開催され、子どもの遊びの重要性について認識を広める必要があることが改めて確認されました。

 

2. 各地域での取り組み 3例

(1) 中野区(プレーパーク空白地区での開催)
・廃校となった小学校を活用し、4日間のプレーパークを実施。中野区では9中学校区全てでプレーパーク開催を目指している

(2) 昭島市(校庭での開催)
・校長先生の旗振りのもと、教員や25名の保護者、PTAが主体的に関わり、地域での遊びの場の継続に向けた取り組みが進められた。

校長先生の、プレーパークの開催が目的ではなく、今後の子どもたちとっての学校での学びや体験の場を模索していたところプレーパークが最適であったという言葉が印象的でした。

(3) あきる野あそび王国(プレイリーダーの育成)
・NPO法人外遊び研究所がプレイリーダーの育成を推進。
・ロープワークの専門講師を招き、学生リーダーの育成を強化。
・自治体の後援も大きく、持続的な活動の基盤ができた。

3. プレイリーダーの役割

冒険遊び場の専門職としてのプレイリーダー
・子ども主体の遊びを支える環境を作る。
・地域の人々の参画を促しながら、子どもを中心とした遊び場を創出する。

遊びの環境づくりの工夫
・「お客様」にならない遊びの場を作るため、余白を大切にする。
・遊具がなくても楽しめる環境づくり。

ケガの許容と地域の関わり
・遊びの中での軽いケガは自己責任とする考えを地域に広める。
・子育てがサービス化し、親が「お客様化」する状況を防ぐ。

4. 地域のつながりと持続可能な遊び環境の構築

・東京都には「遊びチーム」があり、行政課題として遊びを推進。
・保護者アンケートでは1割が「遊びを支える人材になりたい」と回答。
・ゆるく関われる機会を増やし、「ねばならない」をなくす環境づくり。
・子どもの「もっと遊びたい」という気持ちを尊重し、地域の遊び場を整備。

5. 成果と課題

成果
・子どもの遊びの幅が広がり、自発的に遊びのイベントを企画するようになった。
・プレーパークの運営を通じて、担い手の意識向上や地域との連携が深まった。
・保育・教育を学ぶ大学生の関与も増加。

課題
・プレイリーダーへの報酬確保(謝金、イベント保険、運営費)
・遊びの価値を社会に発信し、持続可能な仕組みを構築すること
・プレーパークを学校に導入するための体制づくり(居場所づくり、地域との連携)

6. 未来に向けて

・「遊びを支える社会」を実現するため、持続可能なネットワークを構築。
・プレイパークを通じた学びの多様化を推進。
・「社会を変えるスマイルムーブメント」を展開し、遊びを軸とした新たな価値観を醸成。

今後も、板橋区の子どもたちが安心して遊び、自ら学び成長できる環境づくりを学び進めていきます。