【チャレンジスクールの視察へ】
先日は学びの多様化地方議員連盟の視察で、東京都のチャレンジスクールである、世田谷泉高校に伺いました。
多様な教育機会をテーマに研究されている日本大学文理学部教育学科教授の末冨芳先生にコーディネートいただきました。
「誰一人取り残さない世田谷泉2.0の取り組み」をテーマに東京都立世田谷泉高等学校統括校長の沖山栄一先生よりご講義をいただきました。
チャレンジスクールのコンセプトは、「生徒が学校に合わせるのではなく、学校が生徒に合わせる」というもの。
チャレンジスクールとは、不登校や高校中退など、様々な理由により、 これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジしていく学校のことです。
三部制・単位制・総合学科という特徴があります。 午前、午後、夕方と好きな時間帯を入学時に選択してその時間帯に通うことができます。 朝は苦手な生徒さんが多いということで、昼間から登校される生徒さんが多いそうです。
現在東京都には7つのチャレンジスクールがあり、板橋区の最寄りは、北区の桐ヶ丘高校になります。普通科目の他に演劇や、工業、福祉、服飾など多様な選択科目から履修が出来ることも特徴です。
世田谷泉高校は、工業高校が前身ということもあり、実習機器が大変充実していました。
チャレンジスクールの特徴として、入学者のうち登校が難しく、単位が取得できず卒業できない生徒が30%強存在するということ。
この課題を解決するために、世田谷泉高校では登校ありきの指導から脱却して「いつでも・どこでも・どのようにでも」学ぶことができる学校を目指しています(世田谷泉2.0)
今月より同時双方向配信授業が都立高校で初めて開始されています。課題も色々と伺いました。
始まってまだ数日ですが、一部でもオンラインの授業に出るようになると、他の授業も参加するために登校するようになったという事例もあるそうです。
校内には、さまざまな居場所、学習スペース、カウンセラーなどの専門職の支援も充実しています。
個々の生徒に寄り添った、学びを止めない仕組みを実現している学校を視察させて頂き、大変勉強になりました。
コーディネートしてくださった末冨芳先生
議員連盟の事務局の皆様ありがとうございました。
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