〜年齢や背景を超えて学び合う“もう一つの学校”〜
四国視察3箇所目
今回の視察では、三豊市が取り組む「夜間中学校」として全国初の学びの多様化学校(不登校特例校)となっている高瀬中学校夜間学級に伺いました。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1387004.htm

夜間学級と学齢期の生徒が同じ場所で学ぶ仕組みは 全国でも珍しく、学びの多様化学校は四国ではここだけ です。

学び直しを必要とする大人と、学校に通いづらさを抱える子どもたちが、同じ校舎で支え合う姿には、たくさんの気づきがありました。

■ 「夜間中学校 × 多様化学級」の併設が生む、あたたかい相互支援
三豊市の夜間学級には現在 14名が在籍。
うち 6名は学齢期の子どもたちで、残りは学齢期を過ぎた大人の方々です。
クラスは
という構成になっていました。
▶ 年齢も国籍も違う人たちが、自然に支え合う
視察時の説明では、こんな光景が印象的でした。
大人の受講生の「受容する姿勢」が、子どもにとって安心感になっているそうです。
休み時間に異年齢の生徒同士が卓球を楽しむ姿も見られます。

年齢や背景の違いが壁になるのではなく、むしろ 「多様な人生に触れる“あたたかい学びの場」になっていました。
■ 夜間だからこそ、来ることができる生徒がいる
夜間中学校は 四国で3校のみ。
三豊市の夜間学級は「学び直しの大人」だけではなく、夜間であれば通える子どもたちをも支えています。
● 昼間は体調の波が強い
● 家庭環境の事情で昼に外出しづらい
● 人の多い時間帯が苦手
● 不登校が長引き、マンツーマンで勉強支える必要がある
こうした子どもたちが、
「夜なら来られる」
「この雰囲気なら行ってみようと思える」
と話してくれているとのこと。
ある生徒の保護者は「小学校以来、久々に授業参観ができた」と笑顔で語っていたそうです。
■ コース別学習と多様化教育
授業は17:20から開始。
学齢期の児童生徒は原則として 保護者の送迎・付き添いがあります。
遠くは徳島県から1時間かけて通うご家庭もありました。
■ コースごとの特色
「夜間 × 多様化学級」の組み合わせが、
生活リズム、自己肯定感、対人スキルの回復に非常に効果が高いそうです。
3ヶ月通うと「がらりと変わる」子も多いとのことでした。
■ 受入れ人数と指導体制
市長の強いリーダーシップのもと、この夜間学級での学びの多様化学校が実現しました。
現在は14名という少人数で手厚い支援が提供されています。
定員は設けていないが、想定60名
ただし、実際には…
といった現実も伺いました。
■ 「夜間だからこそ」親の関わりが深まる
担当教員から特に強調されていた点がこちらです。
● 夜間は保護者が送迎できる
● 親子の会話が増え、関係が改善する
● 子どもが変わると、親も変わる
● 家庭の連鎖的な困難を断ち切るきっかけになる
「教育が家庭の困りごとを断ち切る」という三豊市のビジョンが、夜間学級の中で具体化されていると感じました。
図書館や、体育館も夜間に利用出来ることも良い点だと感じました。

■ 視察を終えて(まとめ)
三豊市の夜間中学校と学びの多様化学校は、
単なる“不登校支援”や“学び直し”の枠に収まらない、
「人生にもう一度、学びを通して光を当てる場所」でした。
そこでは、
こうした“学ぶ権利の実現”が丁寧に積み上げられていました。
板橋区においても、
「昼に通えない子をどう支えるのか」「夜間の学びという選択肢はありえるのか」
という新しい視点を持つ必要があると強く感じました。
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