先日は、五十嵐区議、熊田区議をお誘いして、板橋第五中学校の視察へ伺いました。
標準服(制服)やジャージ、私服の着用や、上履き・リュックの種類も自由に選択をすることが出来ます。
令和元年から、生徒や地域、PTAとも話し合いながら、「生徒の主体性を尊重する」ことを軸に検討をしていったそうです。先生や地域のためではなく、「目の前の子どもたちのために何が最善か」ということを大切にしている姿勢が、随所に見られました。
生徒主体の学校づくりが評価されて、文部科学大臣優秀教職員表彰や東京都教育委員会職員賞なども受賞している学校です。
中学校のHPでは今までに標準服のルールについて実施したアンケート結果も掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。
各クラスの様子を見学しました。学校指定のジャージ、私服のジャージ、私服など様々な服装で授業を受けていました。髪を染めている生徒や、ピアスをしている生徒もいました。
以前は自由にすると、学校が荒れるのでは?という心配の声もあったそうですが、その様子はなく生徒1人1人が自分の価値観で選択している印象でした。
標準服を持っている方は、PT Aのリサイクルなども多く活用しているそうです。
式典のときにも着用自由という運用です。
服装や、髪型など、ルールがないので、教師はルールへの指導が減っているそうで、生徒との関係は良好になったとのこと。何か問題があったときには生徒に対して「ではどうする?」ということを問いかけて、自分で決めたり話し合いで決めるそうです。
このような校風から、昨年は他校で不登校だった生徒さんが9人転入し、その後通学継続しているそうです。しかし、通学が全てではなく、ごっちゃんルームという校内の居場所や家庭などでその生徒に合った学びが継続できるように心がけているとのことでした。
また校長が変わったら、またガラッと変わるのでは?という心配については、
CS(コミュニティスクール委員会)がしっかり機能していて、「生徒にとって何が最善か」という目線での学校経営方針の議論を続けてきているので、その心配はないというお話も頂きました。
私は学校を支えるためにCSの役割は本当に大きいと思っていますし、学校経営方針について熟議がされていると伺い嬉しかったです。
この取り組みが他校にも拡がっていくと良いなと思っています。
ご対応頂きました、校長先生、授業見学させて頂いた先生・生徒の皆さまありがとうございました!
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