先日は、私も以前に視察をさえて頂いた、豊島区で運営をされているサンカクシャさん主催のシンポジウムに参加しました。
主に居住支援を軸に
若者支援を担当しているこども家庭庁、東京都の担当の方
現場の担い手としてのサンカクシャ、
中間支援を行なっている、ユニバーサル志縁センター
の3者のお話が聞ける貴重な機会でした。
若者と聞くと何歳をイメージしますか?
サンカクシャでは、18歳から25歳を対象に支援を行なっています。
虐待や、心理的理由など親との関係性が悪く、家での居場所がない→人と関わるのが怖い→相談できない→孤立する
といった流れを打ち切って、前向きに生きていけるように若者を支える支援が必要になっています。
そして、特に居住の安定が全ての生活の基礎になっているという再確認とともに、
行政側が、若者が何を求めているかを理解出来ていないことへの問題提起がありました。
まずは若者が役所へ行ったり、電話をかけたりすることへのハードルはとても高いですよね。
そのハードルを下げていく必要もありますし、「支援のにおい」を特にこどもや若者は嫌う傾向にあると。
予算をつけて、数値で効果検証を行わないといけない行政としては難しい部分があると思いますが、「支援をしない支援の必要性」が話にあがりました。
民間で支援を行なっている団体では、居心地の良い空間や、アットホームな雰囲気、ただただそこで見守っている、一緒にいる。そこで、安心感を得て初めて一歩を踏み出すパワーが充電される。
ただ、そういった、「ただただそこで見守っている、一緒にいる」ことに、行政からの予算は付きにくい現状があります。
(行政からのNPO助成は、家賃などハード面には予算がつきますが、ソフト面はつくにくい)
一番大切な、人の部分に予算がつかず、毎日、必死に若者と寄り添ってくださっている現場の方々の大変さがとても伝わってきました。サンカクシャでは、3年間の伴走支援で1人当たり352万円の費用がかかっています。
まだまだ認知されにくい若者が必要としている支援。
私も他自治体の先進事例なども今回のシンポジウムで知ることが出来たので学んでいこうと思います。
安定した住まいは生活の根幹になる部分だからこそ、短期的ではなく、中期的で自立に向けた支援が必要です。大変勉強になる会を開催してくださりありがとうございました!
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