昨日は、板橋区の新しい教育長の長沼豊さんの先生向けの勉強会(板橋アカデミー)での講演を聴講しました。
区立小中学校の校長先生はじめ、合計180人ほどの先生が参加されていました。
長沼教育長は「教育は人が幸せに生きるためにある」と掲げられていて、学校が社会の縮図であった方が、子どもたちがより自分らしく幸せに生きることが出来るのではと考え、その可能性をイエナプランに見出したそうです。
2022年から2年間イエナプランの認定校の大日向中学校で校長もされていた方です。
長沼委員長も150年前に取り入れられた一斉授業を中心とした今の教育を変える時が来ているのでは?
と力強くお話しされていました。
イエナプランとはオランダで広がった1人ひとりを尊重しながら自律と共生を学ぶ教育です。
子どもを真ん中に考え、異年齢学習、自由進度学習、探求学習が基本です。
異年齢の構成は3学年で分けることが多いそうですが大日向小では今年から
1・2年、3・4年、5・6年の3ブロックの構成に変更したそうです。
午前は、ブロックアワーと言われ、算数や数学、語学を自由進度で進めます。
午後は、ワールドアワー、探求学習です。1つの事例を理科、社会、など様々な側面から探求します。長沼委員長が視察したオランダではレオナルドダビンチをテーマに探求学習が行われていたそうです。
大日向小中学の事例などもお話ししたのちに、板橋区では何が出来るのか、という話がありました。
異学年学習は中々ハードルが高いが、自由進度学習は取り入れることが出来るのではないか?という話や、
「同じことを同じように同じタイミングで」からの脱却が必要。
児童生徒の自己選択、自己決定、自己調整を取り入れた単元内自由進度学習を取り入れた授業を
まずは、実際にやってみたい先生、学校がいればモデル校として推奨していくそうです。
終了後に、長沼教育長に質問しました。
大日向小やオランダの学校では、10人に1人ほどの割合で大人がサポート出来る体制が整っているが、実際の板橋の学校ではその大人の目がいなくて実際も困っている状況。
先生や支援員の拡充がないと、難しいのでは?と。
教育長も「確かにその課題は大きいので、教育委員会としても人員確保は課題として考えている。」
という回答でした。
とはいえ、自由進度学習や生徒同士が学び合える環境が整ったら理想だと思いますので、私もこれからも先進事例を学びつつ区に提案をしていきます。
教育の板橋の未来は明るい!と思った講演でした。
引き続き私も先進事例を学びながら区に提案していきます。
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