一般社団法人マスターピースさんの大山センターに視察へ、ご自身も虐待サバイバーである大森大議員とともに伺いました。
児童養護施設や里親家庭などを巣立った方(ケアリーバー)、虐待など何らかの理由で親を頼りづらい方をサポートしている団体です。
18歳から29歳を対象にしています。スタッフはあだなで呼ばれています。代表のまりっぺさんが、児童養護施設で働く中で、施設を出たあとのサポートの少なさに懸念を持ち、活動をスタートした団体です。
事業は、大きく3つあり
①住居サポート(シェアハウスは女性対象)
②食料サポート(月に20名ほどの方に送付)
③ユースサロン(板橋のほか、市川でも開催中)
があります。
https://masterpiece.studio.site/Masterpiece
住居は、保証人が不要、敷金礼金も不要で実家を頼りにくい若者にとっては、安心して生活をリスタートできる仕組みになっています。
心理士さんによるカウンセリングなども受けられるそうです。
板橋区では、大山でのおおやまセンターの運営、自立支援訪問(施設等を巣立つ前の相談など)、何でも相談の3点を区の事業として委託しています。
おおやまセンターは、毎週火曜日(12時〜19時)に完全予約制で、最大4名まで利用することが出来ます。毎月第4土曜日には、イベントも開催しています。
貸切利用も可能です。
ほっとできる、部室のような空間です。
ケアリーバーや、その他の親を頼りづらい若者にとって、弱音が吐ける場所は大変貴重です。
一人で全部抱え込んでしまう若者も多いそうです。
そういった若者にとって、実家のような、包み込むような存在のマスターピースさんの活動はとても貴重です。
また、ケアリーバーは、児童相談所などの記録にも残っているので支援がうけやすいそうですが、虐待サバイバー(虐待を受けて育っていても、公的機関の記録がない)方への公平に支援を行っている点が大変意義深いと知りました。
課題としては、住居サポートに提供する物件の少なさということです。
今後、マスターピースさんではより板橋区に根ざして活動をされたいそうでして、空室に困っているオーナーさんなどのマッチングは至急の業務であるとあらためて感じました。
また様々な活動を行う上での、人件費が不足している状況も確認しました。
板橋区で議員として活動する中で、様々な方のために動いている方の多さに心を打たれています。それぞれの団体が連携しあいながらも、自治体としての支援を後押ししていく必要があります。
私もしっかり勉強していきます。
これからも活動を応援していきます!!
視察にご協力頂きありがとうございました。
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