2024年07月02日

板橋区の特別支援教室の視察へ

昨日は、岩永きりん議員と一緒に特別支援教室の拠点校の成増小学校へ視察へ伺いました。

板橋区では、STEP UP教室という名称で、全校に教室があります。(学校によっては、なのはな、くすのきなど愛称で呼んでいます)

拠点校から、支援教室の先生が各学校へ出向き指導します。

STEP UP教室は、通常の学級に在籍し、知的な発達に遅れがなく、通常の学級での学習に参加できるものの、情緒的な課題や、学習障がいの課題のため、学校生活にうまく適応できず、一部特別な指導を必要とする児童生徒が対象となります。

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoikuiinkai/shienkyoiku/1012249.html

 

基本の通級期間は1年間、週に1、2回(個別と小グループ)の授業です。

 

今回は、1年生の授業を見学しました。

はじまりの会で、授業の見通しを伝えてからスタートです。

学校で楽しく授業を受けられるように

①見て、聞いて

②覚える

③その通りにやる

それぞれの力の大切さを確認します。

 

1年生の1学期なので、今は①見て、聞いて の力のトレーニングをしています。

先生が話し始めたら、先生の方を「見て、聞く」

4月はここからスタートしたそうです。

3ヶ月間でメキメキと力をつけた生徒さんたち、今回は覚えるトレーニングをしていました。

伝言ゲームやマネっこゲームなど体も動かしながら、楽しく過ごしていてあっという間の50分間でした。

ゲームを通して、ルールが分からなかった時にどうすれば良いか、聞き方も学びます。

印象に残ったのは、先生が、少しの「出来た」も見逃さずに、しっかりと認めていたことです。

これも積み重ねることで、子どもたちの自信にもつながります。

「ステップアップ教室に入りたくても入れない」

「先生に相談しても、校内委員会で取り上げてもらえない」

「学習障がいは授業運営に支障がないので、後回しにされてしまう」

というご相談を頂きました。

 

一方で通級出来て

「だいぶ落ち着いて授業を受けれるようになった」

「人の話を聞いて、自分の言葉で発表できるようになった」

というお声も頂きました。

 

スペースや人材に限りがある中で必要な人たちが利用できるように、基本は1年での利用になっています。

が、クラスに戻った時の、支援員・見守りの人の存在が欠かせませんがその人材が特に不足しています。板橋区担当にも引き続き拡充のための予算確保を要望していきます。

 

ご対応頂きました、成増小学校の先生方ありがとうございました。