くまだ区議と一緒に、志村第三小学校のきこえとことばの教室の視察へ伺いました。
耳が聞こえにくい児童・ことばに課題がある児童のための学級で、通級指導学級です。
難聴・吃音・発音・読み書きの大きく4つの課題に対して、指導しています。
通常は在籍校で学習しますが、それぞれの状態や学習の状況に合わせた指導を受けるため、決められた日時に保護者が付き添い、週1から2回通級する学級です。1年生から6年生が対象です。
区内には、志村第三小の他に上板橋小、高島平第六小(ことばのみ)があります。
志村第三小では65人の方が現在在籍していています。低学年の方の利用者が多く、難聴や吃音は6年間通う方も多いそうです。難聴は入学後の聴力検査で課題が見つかるお子さんや、読み書きについては担任の先生からの勧めで通級される方も多いそうです。
発音や吃音は、幼児期から教育支援センターの言語専門相談(3歳から)を受けていた方の通級もあるそうです。
基本授業は個別対応で、吃音や言語発達に課題がある児童に対しては、小集団での授業も行っています。
特に、安心して話せる環境で分かり合える関係性は生徒さんにとってとても良い影響があるそうです。教室は小さい部屋も含めて5部屋あり、用途別に使い分けがされています。
例えば、難聴のお子さんについては、2週間に1回、検査を行うための機材のある部屋があったり
吃音や言語発達に課題のあるお子さんについては、体を動かしながら自然と発することができるようプレイルームがあったり、体験したことを言葉で表現する練習のための簡単な調理が出来るスペースがあったりしました。
また、読み書きに課題のあるお子さんの授業では、小さい「や、ゆ、よ」などの拗音を読んだり認識する練習として、先生の手作りのカードゲームをしている様子を見学させてもらいました。
1人1人の生徒さんに寄り添う形で先生方が熱心に取り組んでいる様子を知ることが出来ました。
難聴の方は補聴器をつける方も多いそうで、初めて補聴器を付けさせてもらいました。
技術の進歩もあり高性能な補聴器が今はでているそうですが、いくら補聴器があっても濁った音で聞こえて正確な言葉を聞き取れない感度難聴への指導の必要性も知ることが出来ました。
また、課題についても教えて頂きました、大きなこととしては、板橋区ではきこえとことばの教室が中学校で無くなってしまうことです。
特に難聴については、継続的な指導が必要と言われていて、現在は練馬区の教室に通っている中学生の方もいるそうです。
また、最近では、読み書きに課題のあるお子さんの生徒さんが急増しているそうです。
通常級の先生が気付くようになったことも要因かもしれませんが、各学校にあるステップアップ教室にも、きこえとことばの教室にも入れないお子さんが存在する可能性も出てきます。
引き続き、板橋区に対しては、支援体制の拡充は訴え続けたいと思っています。
初めて知ることも多く、大変学び深く、課題も知ることが出来た時間でした。
今回、お時間を頂きました、志村第三小学校の皆様、ありがとうございました。
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