8月18日、今年4月に新しくオープンした、板橋区の栄町集会所「テラソラ」を視察しました。

区民の方からも「素敵な場所ができたね!」というお声をいただくことが多く、私自身も、従来の集会所と何が違うのか、そして地域でどのような活用ができるのか知りたいと思い、今回伺いました。

テラソラは、貸室としての集会所という従来の機能に加えて、地域の新たな交流拠点となることを目指してつくられた施設です。
2階建ての建物のうち、1階の洋室は定員60人の貸室として、3部制で利用することができます。
・9:00〜12:00 1,300円
・13:00〜17:00 1,500円
・18:00〜21:30 1,400円
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bunka/shisetsu/chiiki/1064028.html
キッチンも設置されています。
現時点では調理をすることは難しいそうですが、お湯を沸かしてコーヒーやお茶を淹れることはできるとのことでした。


(調理器具は社協の事業の時のみ利用可能)
お庭は誰でも自由に利用できます
私が「いいな」と思ったのが、建物の外にあるお庭です。

貸室を借りていなくても、誰でも自由に過ごすことができます。
大きな音を出したり、特定の団体などが占有して利用したりすることはできませんが、
すでに近隣の保育園の子どもたちの遊び場にもなっているそうです。
外から利用できるトイレもあり、女性専用トイレが設けられているのも嬉しいところです。

一方で、小さな子どもが利用することを考えると、トイレに踏み台や幼児用便座がありませんでした。
子どもたちにも利用してもらいたい施設だからこそ、こうしたちょっとした設備も大切です。ぜひ設置を検討していただきたいとお伝えしました。
10月から「居場所づくり」が始まります
そして、今後特に期待しているのが、10月から始まる居場所づくり事業です。
毎週火曜日・水曜日には居場所づくり事業、月1回の土曜日または日曜日には多世代交流型イベントが予定されています。
居場所づくり事業は社会福祉協議会が担いますが、社協だけですべてを行うのではなく、地域のさまざまな団体と連携しながら実施していくとのことでした。
ここは、とても大切なポイントだと思っています。
私からは、すでに社協とつながりのある団体だけでなく、社協の方からどんどんまちに出て、新しい人や団体との関係性をつくってほしいとお願いしました。
地域には、
「子どもたちのために何かしてみたい」
「自分の得意なことを地域で生かしたい」
「こんなイベントをやってみたい」
という思いを持っている方がたくさんいらっしゃいます。
そうした人たちとテラソラがつながる仕組みができれば、ここでできることはもっと広がっていくと思います。
カフェスペースやフリースペースも
テラソラには、カフェスペースや2階のフリースペースもあります。


こちらも10月頃から、誰でも利用できるようになる予定です。
放課後や長期休み中の子どもたちにも人気が出そうですね!
ちなみに貸しスペースとは干渉しない作りになっています。
一方、自由に利用できる場所だからこそ、特定の人が長時間占有してしまうなどの課題も想定されます。そのため、利用を見守る人材を配置する予定とのことでした。
ただ、せっかく人がいるのであれば、単に施設を「見守る人」だけではもったいないと感じます。
ちょっとした相談ができたり、
「こんなことをやってみたい」
と思った時に話を聞き、地域の人や団体につないだり、一緒に形にしてくれたり。
人と人、活動と活動をつなぐ「コーディネーター」のような役割を担う方がいてくれたら、テラソラの可能性はさらに広がるのではないでしょうか。
「絵本のまち板橋」らしい空間にも
館内には絵本も置かれています。

現在は寄贈いただいた本が中心とのことでしたので、私からは、近くの氷川図書館とも連携し、「絵本のまち板橋」らしい空間にしてはどうかと提案しました。
例えば季節ごとにおすすめの絵本が変わったり、子どもたちが「次はどんな本があるかな?」と楽しみに来られたり。
絵本をきっかけに親子や地域の方が交流できるような場所になったら素敵だと思います。
テラソラのこれからの活用について
子育て、アート、学習、昔遊び……活用の可能性無限大!
今後のテラソラでは、
・お譲り会や絵本の読み聞かせなど、子育て・子ども分野での取り組み
・アートワークショップ
・学習スペース、ワーキングスペースとしての利用
・広場を活用した昔遊び
など、さまざまな活用が検討されているそうです。
子どもから高齢者まで、それぞれ違う目的で訪れた人たちが同じ場所で過ごし、そこから自然と新しい交流や活動が生まれる。そんな場所になっていったら面白いですね。
「施設をつくって終わり」にしないために
今回視察して、とても素敵な空間ができたと感じる一方で、テラソラはこれからの活用次第で、さらに可能性が広がる施設だと感じました。
施設は、建物をつくって終わりではありません。
「そこで何が行われるのか」
「どんな人が集まるのか」
「そこからどんなつながりが生まれるのか」
によって、その場所の価値は大きく変わると思います。
だからこそ、区役所や社会福祉協議会だけが頑張るのではなく、地域で活動している団体や住民の皆さんの「こんなことをやってみたい」「こんな場所があったらいいな」という思いを拾い、実際の活動につなげていくことが大切です。
新しい形の集会所だからこそ、単に「場所を貸す施設」ではなく、テラソラ自体が地域の人や活動をつなぐコーディネート機能を持つ場所になってほしいと思います。
そして私自身も、地域の仲間と一緒に「テラソラでどんなことができるだろう?」と考えながら、これからの活用に関わっていきたいと思っています。
せっかくできた新しい地域の拠点です。
行政だけで完成させるのではなく、地域のみんなで使いながら、少しずつ育てていく。
そんなテラソラになっていくことを楽しみにしています!
今後、居場所づくり事業などの情報は社会福祉協議会のホームページでも発信される予定とのことです。
「地域で何かやってみたい!」という方も、ぜひご注目ください。
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