7月14日、上板橋第四小学校の「あいキッズ」で実施されている「朝の居場所」と「不登校児等の居場所」を視察しました。

上板橋第四小学校は、子どもたちの主体的な活動や地域の方々の協力など、先進的なあいキッズ運営を行っている学校です。私自身も以前視察させていただいたことがあり、今回も新たな取り組みについてお話を伺いました。
「あいキッズ」の「朝の居場所」と「不登校児等の居場所」は、今年4月から始まった事業です。
・朝の居場所
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoikuiinkai/houkago/1062626/index.html
・不登校児等の居場所
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoikuiinkai/houkago/1062775/index.html
先日には文部科学大臣も視察に訪れるなど、学校施設を活用した新しい居場所づくりとして全国的にも注目されています。
朝の居場所は、一日のスタートを安心して迎えるための場所
朝の居場所は午前7時30分から開室しており、8時30分までの利用です
現在は約30人が登録、1日平均10人ほどが利用しています。
利用者の多くは1・2年生で、読書や宿題などをしながら静かに過ごし、落ち着いた気持ちで学校生活をスタートしていました。
運営は主任と地域スタッフの2人体制です。
地域スタッフは、これまで町会活動や寺子屋などで子どもたちに関わってきた地域の方々が中心となっており、地域とのつながりが生かされた運営が行われていました。
一方で、安全面への配慮から、朝は室内で静かに過ごすことを基本としており、外遊びは実施していません。
私自身は以前から、朝の時間に外遊びができる環境についても担当課へ提案していますが、実際に現場のお話を伺うと、安全管理や人員配置など、簡単には解決できない課題もあることを改めて感じました。
2024年10月に視察に行っている板橋区立舟渡小では学校が自主的に朝の居場所を作っていて、朝から元気に遊ぶ様子が見られました。
https://yukaono.net/archives/455
「不登校児等の居場所」は学校の中の新たな選択肢
もう1つあいキッズの施設を活用して行われているのが「不登校児等の居場所」です。
現在は2名が登録しており、教室に入りづらい子どもたちが安心して過ごせる場所として活用されています。時間は8時30分から13時です。
利用には学校長の許可が必要ですが、学校とあいキッズが日頃から密に連携していることが印象的でした。
毎月、学校とあいキッズで定例会を行い、管理職の先生方と情報共有を実施。
それだけでなく、担任の先生とも日常的に連携し、一人ひとりの子どもの状況に応じた支援が行われています。
必要に応じて教室と居場所を行き来しながら過ごすこともあり、「学校に来られた」という成功体験を積み重ねられる環境づくりが意識されていました。
「また来たい」と思える居場所をつくる
今回の視察で最も印象に残ったのは、担当者の方の言葉です。
「子どもがまた来たいと思える居場所でありたい。」
「一つの声かけで来なくなってしまわないか、とても気を遣います。」
この言葉から、居場所づくりは場所や制度だけでは成り立たず、子どもたち一人ひとりに寄り添う大人の存在があってこそ成り立つものだと改めて感じました。
担当者の方は、不登校支援に関する外部研修にも参加しながら、子どもへの関わり方を学び続けているそうです。
居場所を支える人材の専門性や継続的な学びも、この事業には欠かせない要素だと感じました。
子どもたちに「選べる居場所」を
学校には行きたいけれど教室には入りづらい子ども、朝の時間を安心して過ごしたい子どもなど、子どもたちの状況は一人ひとり異なります。
だからこそ、「教室だけが学校ではない」という考え方がこれからますます大切になってくるのではないでしょうか。
今回の視察を通して、子どもたちにとって安心できる居場所を増やすことはもちろん、その居場所を支える人材や学校との連携体制も同じくらい重要であることを改めて実感しました。
今後も現場の声を伺いながら、子どもたち一人ひとりに合った居場所づくりが進むよう、議会でも提案を続けていきます。
最後になりましたが、お忙しい中、視察を受け入れてくださった上板橋第四小学校あいキッズの皆様、ありがとうございました。
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