先日は、板橋区富士見町(板橋本町駅が最寄り駅)にある板橋フレンドセンターへ視察へ伺いました。
旧中学校の校舎や体育館を活用した施設です。小中学校に足が向きにくいお子さんが、家庭と学校以外で安心して過ごせる「居場所」になるよう運営がされています。
小4から中3(9年生)まで無料で通うことができます。
月曜から金曜まで毎日開所していて、自分のペースで通うことができます。
元校長先生のスタッフの方々がいて、週1回は学生ボランティアの方や臨床心理士の方も来所しています。
↑心理士の方のお部屋
「元学校ということで、学校に嫌な思い出があるお子さんは来所が難しい」ということも聞いていたのですが、確かに学校の校舎や備品を利活用しているので、その懸念は否めないという一方で、安心して過ごす工夫がされていました。
まずは、居場所として、そのお子さんがやりたいと思ったことをサポートするという想いを持っているそうです。
もちろん学習にくるお子さんは学習指導が受けられます。
その他、様々な遊びができます。ゲームやけん玉などのグッズも充実していました。
図書室には、文庫本や図鑑はもちろん、漫画もありました。
1日の流れは、
午前は学習(無理に学習しなくてもOK)
学習は、個別で自分のペースに合わせて行います。ドリルなどの紙媒体で学習する方が多く、中には貸与されているタブレットで学習を行う方もいるそうです。
午後は学習・ふれあいタイム
ふれあいタイムは、異年齢のお子さんが一緒になって集団ゲームやスポーツ、体験活動を行います。
その他、チャレンジタイムでは、自分のやりたい活動(ゲームや読書、卓球など)を選んで活動できます。プログラミング教室もあります!
スポーツの時間が週に2回あり、とても人気があるそうです!
様々な理由で、学校に行きにくいお子さんの中で、小学生では、席にずっと座ることが難しいお子さんもいるそうです。
小学生の部屋には、マットも敷かれていて、ゆっくりと過ごすこともできます。
また、学習の取っ掛かりとして、コグトレなどの様々な教材も活用しています。
中3(9年生)には受験対策なども行なっていて、昨年度は全員が希望通りの進路に決定したそうです。希望すれば、中学校の中間・期末考査も受けることが出来るそうです。
視察へ伺うまで、もう少し固いイメージなのかな、勉強メインなのかなと思っていましたが、
自分のペースで、自分の好きなように学習や体験活動をすることができることが分かりました。
若い方が少ないように感じましたが、今年度からが学生ボランティアの募集も積極的に行なっていくそうなので(コロナで募集を中止していた)、より活気にあふれたフレンドセンターになることを期待しています!
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