2026年07月11日

横浜市「日本語支援拠点施設ひまわり」を視察しました

所属する「学びの多様化地方議員連盟」の視察で、横浜市の日本語支援拠点施設「ひまわり」を訪問しました。

今回の視察では、横浜市議の増永純女さんにアテンドしていただきました。ありがとうございました。

ひまわりは今までに40カ国の卒級生がいるそうです。

 

板橋区でも外国にルーツを持つ子どもたちは年々増えています。

日本語が分からないまま学校生活が始まると、授業についていくことが難しいだけでなく、友達とのコミュニケーションや学校生活そのものに不安を感じることがあります。

その負担は子どもだけではありません。保護者は学校とのやり取りに苦労し、学校現場も一人ひとりに丁寧な対応が必要となります。

板橋区でも日本語初期支援の拡充や日本語学級を5校で運営していますが、横浜市では子ども・保護者・学校を一体的に支える仕組みが整えられていました。

 

卒級式で見た子どもたちの姿

視察当日は、ちょうど卒級式が行われていました。

子どもたちは一人ずつ前に立ち、日本語で感想を発表します。

「ひまわりがとても楽しかったです。」

その言葉と晴れやかな表情から、この場所が単なる日本語教室ではなく、安心できる居場所になっていることが伝わってきました。

2年生以上のクラスでは、自分の国について日本語で紹介する発表もありました。

まだたどたどしさはあるものの、自分の言葉で一生懸命伝えようとする姿に胸を打たれました。

 

わずか12日間の学びでここまで日本語で話せるようになることにも驚きました。

卒級式には在籍校の先生方も多く参加され、子どもたちの成長を一緒に喜ぶ姿も印象的でした。

学校とひまわりが日頃から連携しているからこその卒級式なのだと感じました。

 

「学校へつなぐ」ための12日間

横浜市「日本語支援拠点施設ひまわり」を視察しましたは約4週間のプログラムですが、毎日通うわけではありません。

月・火曜日は在籍校で過ごし、水・木・金曜日をひまわりで学びます。

合計12日間の集中支援を通して、日本語だけでなく、日本の学校生活に慣れていきます。

今回の卒級クラスは、

* 花クラス(小学1年生)14人
* 緑クラス(小学2~6年生)4人
* 空クラス(中学生)7人

の3クラスに分かれていました。

夏休み明けが最も入級者が多く、年間8期に分けて受け入れているそうです。

学ぶ内容も、ひらがなや数の概念、日本語での会話だけではありません。

掃除、日直、避難訓練など、日本の学校生活に必要なルールや文化も学びます。

さらに、ゲームやバドミントンなどを通して友達との関わりをつくる時間も大切にしていました。

先生がお話しされていた

「子どもたちの居場所をつくっていきたい」

という言葉が、とても心に残っています。

ひまわりは日本語を教える場所ではなく、「安心して学校へつながるための場所」なのだと感じました。

 

子ども・保護者・学校を支える仕組み

横浜市では、

・保護者への学校ガイダンス
・学校で利用できる通訳支援
・母語支援ボランティア
・放課後学習支援
・日本語支援アドバイザーによる学校支援

など、多方面から支援が行われています。

特に学校ガイダンスをひまわりで行うことで学校の負担軽減も図られているように感じました。その子どもの日本語の習得度に合わせて適切な支援へと繋いで行く仕組みがあります。

視察を通して印象的だったのは、「子ども支援」「保護者支援」「学校支援」の三つを同時に進めるという考え方でした。

 

地域の力が支えている

もう一つ印象に残ったのが、有償ボランティアや地域の国際交流団体など、多くの方々がこの仕組みを支えていることです。

行政だけではなく、地域に支援者のコミュニティがあり、それぞれが役割を担いながら子どもたちを支えていました。

子どもたちが安心して学び、学校が安心して受け入れられる背景には、こうした地域との連携があることを実感しました。

 

板橋区でもさらに充実した支援へ

外国にルーツを持つ子どもたちは、これからも増えていくことが予想されます。

だからこそ、日本語を教えるだけではなく、子ども・保護者・学校の三者を支える仕組みづくりがますます重要になります。

今回の視察を通して、板橋区では現在どのような支援が行われ、学校現場への支援体制はどうなっているのか、改めて確認したいと感じました。

今回学んだことを板橋区での政策にも生かし、外国にルーツを持つ子どもたちが安心して学校生活をスタートできる環境づくりにつなげていきたいと思います。

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