2026年04月22日

【進路の選択肢は、全国に広がっています】地域みらい留学という新しい学びのかたち

学びの多様化地方議員連盟の視察2日目は、
地域・教育魅力化プラットフォーム を訪問しました。

https://c-platform.or.jp/

https://c-mirai.jp/

今回は、同団体が取り組む「地域みらい留学」についてご紹介します。

■ 地域みらい留学とは何か

地域みらい留学とは、都道府県の枠を超えて、地域の高校に進学し、3年間を過ごす仕組みです。

現在は全国35都道府県・169校に広がり、
2025年度は946名がこの制度を活用して高校生活をスタートしています。
これまでに累計4000人以上の中学生が参加しており、都市部の子どもたちが地方で学ぶという流れが広がっています。

 

■ なぜ今、この仕組みが必要なのか

背景にあるのは、少子化による高校の統廃合です。

全国の市町村のうち、実に63.6%が
「公立高校が0校または1校」という状況にあります。

高校がなくなることは、単に教育機関が減るだけではなく、

・若者が地域に残らなくなる
・地元での就業につながりにくくなる
・地域産業の担い手が減少する

といった形で、まちの将来にも大きな影響を与えます。

一方で、子どもたち自身の中にも変化が生まれています。

「偏差値だけで学校を選んでいいのか」
そんな問いを持つ中学生が増えているのです。

 

■ 学校の魅力で人が集まる時代へ

例えば、愛媛県の 長浜高校水族館部。

校内に水族館があり、水族館部の活動を目的に全国から生徒が集まっています。

従来の「通える範囲で選ぶ学校」から、
「やりたいことを軸に選ばれる学校」へ。

教育のあり方が少しずつ変わってきていると感じます。

 

■ 原点は島根県・海士町

この取り組みの原点は、島根県 海士町 にあります。

かつて廃校寸前だった高校を、
「島まるごと学びのキャンパス」として再生しました。

生徒たちは寮やホームステイで生活しながら、

・地域住民との日常的な関わり
・多世代との交流
・地域課題をテーマにした学び

を経験していきます。

また、生活面では
「島おやさん」や「ハウスマスターさん」といった大人たちが、ホームシックなどの不安に寄り添い支える仕組みがあります。

さらに、学校との調整を行うコーディネーターも配置されており、学びと生活の両面からサポートされています。

こうした環境の中で、生徒たちは地域の課題や魅力を自分ごととして捉え、
自分のやりたいことにチャレンジしていきます。

 

■ 多様な子どもたちの選択肢に

地域みらい留学を選ぶ理由はさまざまです。

・中高一貫校に通っていたが別の学びを求めた
・やりたいことを見つけたい
・進路に迷いがある
・不登校の経験があり新しい環境で再スタートしたい

一人ひとり異なる背景の中で、「自分に合った学び」を探す選択肢の一つになっています。

 

■ 現実的なハードルと支援

一方で、課題もあります。

費用は平均で3年間約250万円(月6〜7万円程度)と、決して小さくはありません。

そのため奨学金制度の整備や、短期間で体験できる「おためし留学」なども用意されています。

■ 制度利用にあたっての重要なポイント

また、居住地以外の公立高校を受検する場合には、

・学校間でのやり取り
・教育委員会との調整
・各種書類の手続き

が必要となります。

こうした手続きを進めるためには、中学校の先生の協力が不可欠です。

そのため、制度の利用を検討する際には

・早めに先生へ相談すること
・ガイドブックなどで情報共有を行うこと

など、丁寧なコミュニケーションが重要になります。

私自身も、こうした情報が学校現場にしっかり届いているのか、今後確認していきたいと考えています。

 

■ 選択肢を知ることから始まる

板橋区の中学生も、この制度を利用することができます。

進路に悩んでいる方、
少し環境を変えてみたいと感じている方は、
ぜひ一度情報に触れてみてほしいと思います。

 

■ 最後に

何がその子に合う学びなのかは、簡単には分かりません。

だからこそ大切なのは、
「選択肢を知ること」です。

その中から、自分に合った道を選べる社会へ。

今回の視察を通して、その重要性を改めて感じました。

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